はじめに ― 綴の掛袱紗は「色選び」がとても大切
綴(つづれ)の掛袱紗は、家紋面では金糸を使い家紋を表現しますので、地色そのものが品格や印象を大きく左右します。特に「鉄紺」と「朱」は、古くから“定番色”として親しまれ、格式・華やかさの両面で非常に優れた色です。
本記事では、綴の掛袱紗における 地色の選び方・定番色の意味・用途別のおすすめ を、わかりやすく解説します。
綴の掛袱紗とは ― 染物とは異なる「色の考え方」
綴織の特徴と“色の制限”
染の掛袱紗の場合、別誂えであれば染料の色の配合でどんな色でも染めることができますが、こと綴に関しては綴れの糸を自由に染めるというわけにはいきませんので、別誂であっても使用できる色はあらかじめ決まっているのが特徴です。
製作可能な色として一般に多いのは「紺」「紫」「松葉」「茶」「赤」辺り。中でもオーソドックスで格式を感じさせ、場面を選ばず使用できるのが 鉄紺 と 朱(赤に近い色) です。
綴袱紗の地色「鉄紺」と「朱」が選ばれる理由
鉄紺 ― 男性・格式重視に最も適した色
鉄紺は決して男性専用ではありませんが、深みのある落ち着いた紺色で、金の家紋が非常に美しく映えます。
重厚感と品格を兼ね備えています。

- 男性が使う掛袱紗
- 格式ある慶事
- 公的・正式な儀礼
- 結納・顔合わせ
などのフォーマルな場でも安心して使える“王道の色”です。

裏柄には、
- 観世松
- 松に笹
など、落ち着きある柄と特に相性が良く、全体の雰囲気に統一感が出ます。裏の絵柄としては緩やかな雰囲気のものよりも定番ともいえる「観世松」「松に笹」といった重みのある絵柄を組み合わせるのが王道(写真は観世松)
朱(赤に近い色)― 華やかで女性向け・慶事向けの定番
朱の地色は明るく華やかで、鉄紺同様に金の家紋を最も美しく引き立てます。女性専用というわけではありませんがお嫁入りに持たせる袱紗の定番の色として考えられてきました。婚礼や慶事など、おめでたい場面に非常にマッチします。こちらは裏の柄には松などの重みのあるものよりも二羽鶴などの繊細な絵柄が良く似合う。

おすすめの使用シーン
- 女性用の掛袱紗
- 結納・顔合わせ
- 婚礼・お祝いの席
- お嬢様のお嫁入り道具として

裏柄には、
- 二羽鶴
など、優雅な柄がよく似合い、全体に「祝意」をしっかり表現できます。
注文時の注意点 ― 納期と家紋の取り扱い
注文から仕上がりまでの納期
現在、綴織は定紋の家紋であっても注文後に織り上げる方式のため、おおよそ 2〜3 週間 が目安です。染物よりは早いものの、余裕を持ってご注文いただくのが安心です。
定紋以外の家紋を入れる場合
定紋にない家紋を希望される場合は、
- 家紋の型を作る必要があり追加日数がかかる
- 新たに“型代”が必要になる
- 紋帳にない家紋の場合は、画像などから図案作成が必要
などの点をご理解いただく必要があります。お急ぎの場合は、事前に問い合わせをいただければ、可能な範囲で調整できる場合もあります。
どちらを選ぶ? 色選びの目安
格式・落ち着き・男性向けなら「鉄紺」
- 男性の礼装に合う
- 婚礼・結納に最適
- どんな場でも使える普遍性
- 深みがあり家紋が映える
- 長く愛用できる定番色
華やかさ・慶事・女性向けなら「朱」
- お祝いの席にふさわしい明るさ
- 結納返しに最適
- 金紋とのコントラストが最も美しい
どちらを選んでも間違いではなく、「誰が」「どんな場面で」「どれくらい格式を重視するか」を基準に選ぶと失敗がありません。
まとめ ― 綴の掛袱紗は“色”で品格が決まる
綴の掛袱紗は、織りの特性上、地色の選択がとても重要になります。
その中で、
- 鉄紺(落ち着き・格式)
- 朱(華やかさ・祝い)
の2色は、長年使われてきた“間違いのない定番色”です。
誰が使うものか、どんな儀式で使うかを踏まえながら、裏の柄とのバランスまで含めてお選びいただくと、長く大切に使える一枚に仕上がります。
家紋入りの袱紗などを制作する際、家紋によっては紋帳に掲載されていない場合もあり、その場合は図案から新たに制作する必要があります。こうした場合、家紋画像をLINEなどで送っていただくのが最も確実です。画像を基に、正確な家紋を再現することができます
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