法事などでお寺さんやお坊さんにお布施を渡す時、どんなお盆で渡せばいいのでしょうか?「お茶を出すお盆や何か適当な小さな黒いお盆でもいいのでは?」とご質問を頂きます。
少なくとも手で直接お渡しするよりはいいと思いますが、ここはもう一歩踏み込んでもう少し丁寧なやり方でするならば
切手盆がない場合は袱紗に包んで渡すとお考えの方もありますが、そもそも切手盆とともに使う袱紗とは、下の写真のような外包みの風呂敷状の布の事であって、持ち運びする道中の汚れ除け的なもの、お布施を差し出す場合は袱紗はほどいた状態で、お盆に乗せてお渡しします。
つまり「お布施を乗せた切手盆を袱紗に包んで持参し、切手盆を使ってお渡しする」が正解。
袱紗でもサイフ式の「金封袱紗」や板の付いた「台付ふくさ」といったものもありますが、これらもお渡しする際は袱紗ごと渡すことはなく、袱紗から取り出してお渡しします。
切手盆の種類については、漆塗りのもので越前塗・輪島塗などがありますが、越前塗りのものがおすすめです。越前塗の切手盆については以下のページで詳しく解説していますのでご参考に、また切手盆 どこに売ってる、切手盆は どこで 買う?とお探しの方
切手盆のサイズは7号(15×21cm)・8号(17×24cm)・9号(19×27cm)とありますが、仏事の用途だけ考えるならば1番小さい7号でもいいと思います。
若干大き目の仏事用の金封を乗せることや、お祝いののし袋を乗せて持参するなど慶事全般に使うことを考えると”大は小を兼ねる”で一回り大きい8号という選択もありです。購入の際、8号を選択される方も多い。
また切手盆は無地のタイプはもちろん問題なく法事で使用できます。
家紋入りのタイプをお使い頂いても大丈夫です。こちらのページなども参考に
また仏事・弔事専用として家紋や名入れ・ネームを銀(プラチナ)で入れて作りたいというご希望の方も最近増えてきています。
越前塗の切手盆は木製で漆塗りのため、決して安いものではないですが、届かないほど高いという事もない。本物だけが持つその圧倒的な存在感と佇まい。しょっちゅう買い替えるものでもなく、ひとつあればいわば一生ものとして代々使えますので、長い目で見れば価値ある先行投資かなと思います。
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