CATEGORY 袱紗の色(慶事)

慶事で使うのに最適な袱紗の色について

風呂敷を微妙な色合いに染める。

生地色見本からお好きな色を ちょっと年季の入った生地色見本帳ですが、何とも微妙な中間色の色合いで実際の生地に染めた”生地色見本帳”とでもいうべきもの。 この生地色見本帳から、六八八〇の淡い「うす色」ともいうべきお色をお選びいただき別注で染めさせていただきました。とても上品なお色に染め上がりました。(写真↓右端) 通常にはないこんな中間色の色見本からイメージに近いお色をご指定 […]

綴の掛袱紗、家紋面の地色、定番は「鉄紺」と「朱」

染の掛袱紗の場合、別誂えであれば染料の色の配合でどんな色でも染めることができますが、こと綴に関しては綴れの糸を自由に染めるというわけにはいきませんので、別誂であってもある程度色は限定されます。一応製作可能な色として一般に多いのは「紺」「紫」「松葉」「茶」「赤」辺り。 中でもオーソドックスなのは男性ならば「鉄紺」(濃い紺ではない)、女性ならば「赤」(極めて朱に近い) 鉄紺の地色に金の家紋はとても綺麗 […]

「赤」の袷ふくさ

極めて朱に近い色合いの「赤」 こちらは赤で染めさせて頂いた袷ふくさ、正絹白山紬、重目生地です。赤の色合いは、ぱっと見で朱?とも思える色合いに染め上がります。 ただ同じ赤で染めても、生地による出来上がりの染め色の違いはありますので、例えば同じ正絹の生地でも細かなうねりのある縮緬(ちりめん)の場合は、染料が染み込みやすいのか、少しだけ暗めにと言いますか、濃い目に染まります。 袷ふくさについては以下のペ […]

袱紗の色「古代紫」と「利休」

  お嫁入されるお嬢様用にと、正絹縮緬の袱紗に家紋を入れて大小色違いで作らせて頂きました。左は「古代紫」45cmの小さい手袱紗タイプ、紫は冠婚葬祭で使えるお色ですが、少し濃い目の紫で染めさせていただきました。 また右は「利休」68cmとやや大きめの、ちょっとした品物も包めるいわゆる風呂敷タイプ、お抹茶のような上品な色合いに染まりました。 色味に関してはお客様からのご要望を私が職人さんに直接説明して […]

家紋入り袷ふくさの染め色を同じにするには

正絹白山紬の家紋入り袷ふくさ。下の2枚は「渡邉星」と上2の枚は「五三の桐」   いずれも、おばあちゃまが4人のお孫さんのためにと作られたもの。同じ時期に一度に4枚のご注文。同じ釜で同じ時に染めましたので全く同じ色に染まっています。   よく、長男の結婚の際に誂えた風呂敷と同じものを、今度は次男のために誂えてほしいというお客様があります。   前回染めさせて頂いたお色に極力似せるため、お作り頂いたも […]

家紋入り正絹ちりめん「エンジ」の風呂敷

正絹ちりめん「エンジ」45cm巾の風呂敷(手ふくさ)家紋入り。赤系の色としては昔からお嫁入に持たせる色として「朱」「赤」が一般的でしたが、お嫁様が持っても違和感のない色合いのため、やや派手め・・ 手ふくさ家紋入り「赤」は参考までにこんな感じ、お嬢様のお名前だけをお入れしたのですが実に華やか。派手過ぎるかな、とも言えないことはない・・ 赤系の色としては「朱」「赤」「エンジ」といったところですが、一番 […]

切手盆セツト【黒古代紫】

非常に珍しい「鳥居に対鳩」という家紋での切手盆セツトのご注文です。色は黒古代紫。微妙に黒っぽい品のある紫。当初外包みは、元々のセット組の”袷ふくさ”の予定でしたが、鳩の羽の線画が非常に細かいため風呂敷での製作。風呂敷は2巾(68cm)サイズ、掛袱紗は6号サイズです。3点セツトですので切手盆もありこちらは9号という一番大きいサイズです。 鳩の家紋自体は紋帳にもいくつか載ってお […]

袷ふくさ「丸に剣片喰」紫は別誂

「丸に剣片喰」は定紋にもある比較的ポピュラーな家紋、鉄紺ならば既製品がありますが、紫となるとやはり別誂えとなります。以前同じく定紋にある「丸に立沢潟」でも紫でお作りしています。価格は並生地で税別24000円、重目生地で税別30000円です。 「袷ふくさ」のご購入はこちら 袷ふくさ 家紋入れ

「朱」の掛袱紗はお嫁入りに持たせたいお色NO.1

「朱」の掛袱紗に別染めで家紋を入れてのご注文を頂きました。家紋は藤輪に 剣片喰(ふじわにけんかたばみ)垂れ下がるように描かれることの多い藤を円にして描いた美しい家紋です。     外輪のモチーフの藤は中臣鎌足の末裔である藤原一族がもちいた紋の一つで、藤原氏がとても栄えたことから、それにあやかる意味もあって、藤紋が普及していったとされています。本来の外輪は丸で表現するのが一般的な […]

袷ふくさ45cm「ローズ」で結納金袋を包む

  袷ふくさで結納金の袋を包み持参されたいとのことで別誂えで家紋と名前をお入れしてお作りを頂きました。色は「ローズ」明るすぎず暗すぎずとても品の良いお色で、結納という華やかな席には最適なお色だと思います。 正絹白山紬の袷ふくさは通常57cmですが、結納金の金封がぴったり包める大きさにという事で、45cmの大きさで仕立てさせて頂きました。結納の袋は松竹梅鶴亀といった若干豪華な水引飾りが付いているため […]