染の掛袱紗の場合、別誂えであれば染料の色の配合でどんな色でも染めることができますが、こと綴に関しては綴れの糸を自由に染めるというわけにはいきませんので、別誂であってもある程度色は限定されます。一応製作可能な色として一般に多いのは「紺」「紫」「松葉」「茶」「赤」辺り。
中でもオーソドックスなのは男性ならば「鉄紺」(濃い紺ではない)、女性ならば「赤」(極めて朱に近い)
鉄紺の地色に金の家紋はとても綺麗で重みも感じさせるお色、裏の絵柄としてはあまり女性っぽいものよりも定番ともいえる「観世松」「松に笹」といった重みのある絵柄を組み合わせるのが王道(写真は観世松)
また朱の地色にも金の家紋は良く映える。こちらは裏の柄には松などの重みのあるものよりも二羽鶴などの繊細な絵柄が良く似合う。
現在、綴織りの掛袱紗は定紋のものであってもご注文を頂いてから織り上げています。染物程は時間は掛かりませんが納期としては2~3週間は見て頂ければと思います。また定紋外の家紋の場合、家紋の型を作るところから始めますのでその分日にちが掛かるのと、型代が発生します事ご了解ください。お急ぎの場合はご一報いただければすぐに職人に確認をして折り返し納期をご連絡致します。
こちらからお作り致します家紋入り掛袱紗 綴織
紫の地色をご希望される方もあります
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