袷ふくさ

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家紋入れ(上絵の作業が必要な場合)【3】

以前にもご案内させて頂いたことがありますが、特に染め物の場合で非常に細かな図案の場合、染だけで表現するには限界があります。 今回ご依頼の家紋「対い鶴に若松」鶴の羽も細かいですが鶴の首、そして中心の若松の線は上絵処理が必要となってきます。ざっくり染で行い大半を上絵で書いていくほうがベストなようですがこの辺りは染の職人と上絵の職人との打ち合わせです。 こちらは家紋の細かな線を出来るだけ綺麗に表現してほ […]

紋帳に載っていない家紋(2)

紋帳に載っていない家紋からでもお作りします こちらのお客様も「風呂敷や切手盆に家紋入れたいけど、家紋帳に載っていない」とのご依頼、 墓石のお写真をお預かりして、まずは図案を製作させて頂くところから始めました。切手盆、掛袱紗、風呂敷の3点、風呂敷は57cmの袷ふくさタイプです。 家紋【丸に三つ剣七つ星】 丸は家紋では「星」と言いますが、剣と星を組み合わせたもので紋帳に載っているものもありますが、ごく […]

紋帳に載っていない家紋

紋帳に載っていない家紋からでもお作りします 「風呂敷や切手盆に家紋入れたいけど、家紋帳に載っていない」とメールを頂くことがあります。 例えば下のような図案、いずれもお客様からのお写真を元に図案を起こしています。 【湾曲した片側だけの違い矢】 通常両側に羽根があり斜め45度に交差したのが「違い矢」ですが、羽根は旗のように片側しかなく、全体に湾曲してる・・と非常に珍しい家紋。随分昔に作られた風呂敷を写 […]

風呂敷を微妙な色合いに染める。

生地色見本からお好きな色を ちょっと年季の入った生地色見本帳ですが、何とも微妙な中間色の色合いで実際の生地に染めた”生地色見本帳”とでもいうべきもの。 この生地色見本帳から、六八八〇の淡い「うす色」ともいうべきお色をお選びいただき別注で染めさせていただきました。とても上品なお色に染め上がりました。(写真↓右端) 通常にはないこんな中間色の色見本からイメージに近いお色をご指定 […]

家紋入れ(上絵の作業が必要な場合)

染物は型堀師が紋の型を彫り、それを元に染の職人が染め抜いて仕上げていきますが 、非常に細かな図案の場合、染だけで表現するには限界がある場合があります。 例えばこちらの家紋「檜扇に雁金」扇の要の部分や、一番下の海老の尻尾のような部分、垂れた房の重なりの表現などの細かな描写の部分です。 大きな風呂敷の場合は風呂敷の大きさに合わせて家紋の大きさも大きくなるため染だけでも表現できる可能性がありますが、 写 […]

「赤」の袷ふくさ

極めて朱に近い色合いの「赤」 こちらは赤で染めさせて頂いた袷ふくさ、正絹白山紬、重目生地です。赤の色合いは、ぱっと見で朱?とも思える色合いに染め上がります。 ただ同じ赤で染めても、生地による出来上がりの染め色の違いはありますので、例えば同じ正絹の生地でも細かなうねりのある縮緬(ちりめん)の場合は、染料が染み込みやすいのか、少しだけ暗めにと言いますか、濃い目に染まります。 袷ふくさについては以下のペ […]

ふくさの色は何色が良いでしょうか?

良くお客様から「ふくさの色は何色が良いでしょうか?」という質問を頂きます。毎回頂く・・と言っても過言ではない程です。この色に関しての質問は袱紗に限らず染物全般に頂きます。 染め色は紫系をはじめ、赤系、緑系、青系・・と無数にあり、何色にも染めることができるのが魅力ではありますが、「逆に何色でも」というのが迷ってしまう原因かもしれません。あれこれ考えているうちに何色が良いか分からなくなってしまう・・・ […]

慶事と仏事で風呂敷の色を分けるべきか

慶事と仏事で風呂敷の色を分けるべきかですが、慶事にしか向かない色や逆の仏事にしか向かない色がありますので当然そうするべきですが 唯一例外として、「紫」は一般に冠婚葬祭全般に、つまり慶事と仏事両方で使える色とされています。一つでいろいろ使い回しが効いて便利ではあるのですが、理想を言えば、写真のように例えば包み風呂敷であれば慶事用に「古代紫」、仏事・弔事用に「濃鼠」と使い分けて頂くのが良いと思います。 […]

家紋「丸に三ッ星」切手盆と袷ふくさ

切手盆と袷ふくさ 家紋入り「丸に三つ星」   丸が組み合わさった家紋を「星」もしくは「曜」とも呼びますが、三つ星、四つ星・・・星の数としては十くらいまであります。   三つ星は将軍星と言われ海賊、漁師、海軍として日本の海域を守った家系で、外洋・遠洋に出れば陸地が見えない為、頼りになるのが日月星であり、この三つ星の現在地と船の位置が航海安全の元になった為、三つ星を家紋としています。 その他、三ツ星の […]

家紋入り袷ふくさの染め色を同じにするには

正絹白山紬の家紋入り袷ふくさ。下の2枚は「渡邉星」と上2の枚は「五三の桐」   いずれも、おばあちゃまが4人のお孫さんのためにと作られたもの。同じ時期に一度に4枚のご注文。同じ釜で同じ時に染めましたので全く同じ色に染まっています。   よく、長男の結婚の際に誂えた風呂敷と同じものを、今度は次男のために誂えてほしいというお客様があります。   前回染めさせて頂いたお色に極力似せるため、お作り頂いたも […]

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