恥ををかいてしまった経験から

“冠婚葬祭の場において恥をかいてしまった・・”という経験は誰もが一度はあるかと思います。かく言う私自身も何度となく冷や汗をかいてきました。

何事も無く済んでしまえば良いのですが、例えば、もしそれが大切なビジネスのシーンでの事だとすると、取り返しのつかないことにならないとも限りません。

今このページをお読み頂いてるあなたには、できればそんな事にならないようにしてほしいですし、そうならないためにも、事前に慶事や仏事の様々なシーンで気を付けておいたほうが良いことや基礎知識を知っておいてほしいと思っています。

「袱紗」を使いこなす

冠婚葬祭の様々な基礎知識や袱紗の正しい使い方などを解説し、冠婚葬祭で恥をかかないためのより良い方法をお伝えしていきます。ぜひあなたには袱紗を使いこなせるようになって欲しいのです。あなたの心強い味方でありたいと願っています。

また日本の伝統文化である「袱紗」の魅力も合わせてお伝えしていきます。一口に袱紗といってもいろんな袱紗があります。掛袱紗、手ふくさ、袷ふくさ、金封袱紗・・・広い意味で風呂敷なども袱紗の一種かもしれません。また漆塗りの切手盆や広蓋といった、袱紗をより魅力的に引き立ててくれるお道具についても、袱紗とペアでどう使うと効果的なのかについても併せて順にご紹介していきます。

繊細な正絹生地や染の技の奥深さ、さらにそこに家紋を入れることによって醸し出される雅やかで凛とした雰囲気は千年の時を超えた伝統に裏打ちされた重みが感じられます。また染とは対照的に幾重にも綴られた金糸によって描き出されるつづれ織りの絵柄は、本当に息をのむような美しさです。

そんな袱紗たちの前では言葉など全くいらない。眺めているだけで、またそっと手にするだけで心が満たされていく。まるで幼い頃に母の胸の中で感じたような安堵感にも似た不思議な気持ち・・・実際に手にしたものにしかわからない素晴らしい魅力があると思うのです。