知識

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家紋「富士山に一の字」の切手盆

切手盆 越前塗 別注での家紋入れ。こちらの切手盆の家紋は「富士山に一の字」という家紋。お客様曰く「紋帳には載っていないと思います」とのこと。念のため紋典・平安紋鑑・標準紋帳・・・その他家紋の辞典など一通り調べてみましたが、お客様のおっしゃる通り全くどこにも載っていない・・お客様からは綺麗に描かれた図案データをpdfにて頂きましたのでそれで型を作成し製作を進めました。ほぼお預かりした図案通りに出来上 […]

家紋「輪宝」の袷ふくさ(正絹白山紬)

正絹白山紬の袷ふくさ。こちらの家紋は「輪宝」という名前で分類される家紋。通常の輪宝と違い、中に銀杏の葉が4枚入った珍しい家紋、銀杏自体は珍しい家紋ではありませんが輪宝と銀杏を組み合わせた家紋は、「紋典」「標準紋帳」「平安紋鑑」有名どころの家紋帳いずれにも載っていない。当然ながら別誂えでの家紋入れ、しかもお客様からの図案をお預かりしての型からの制作のため、別型代と細かな点の修正代が別途費用として発生 […]

家紋「剣三つ柏」の袷ふくさと切手盆

柏の葉が三枚の家紋”三つ柏”は非常にポピュラーな家紋。 古代では柏の葉にご馳走を盛って神に捧げていました。これに由来して柏が「神聖な木」と見られるようになったようです。柏手を打つとは神意を呼び覚ますことを言い、柏は神社や神家と切っても切れない縁があるようです。柏紋を最初に使ったのは、神社に仕えた神官だったようで、公家でも神道を司った卜部氏が用いた。現在、柏を神紋としている神 […]

【改訂版】手ふくさ(風呂敷)の使い方・包み方

手袱紗(ふくさ)や風呂敷の包み方慶弔の違い。「慶事は右開き、弔事・仏事は左開き」が基本。このブログでも記事としてまた動画でも過去に何度となく説明をさせて頂きましたが、やっぱりわかりにくい・・という意見が多い。そこで最もわかりやすい方法として、改訂版・決定版とも言うべき方法を今日はご紹介します。   風呂敷の慶弔での包み方の違いを説明する前に、ひとつお話をしておきたい事があります。   ところで御祝 […]

家紋【源氏車】の切手盆3点セット

「源氏車」という名前からして、とても高貴な雰囲気の家紋をお入れしての切手盆3点セットをご注文頂きました。 実はこの家紋、佐藤姓の方に多い家紋。佐藤姓と言えば日本で最も多い名字で有名ですが、佐藤姓の由来については諸説あり、最も有名なのが藤原公清が左衛門尉に任命され、世襲したことで、それ以降は左衛門尉の「佐」と藤原氏の「藤」を掛け合わせて佐藤姓を名乗ったというのが有力なようです。 佐藤姓の家紋と言えば […]

家紋【蟹牡丹】の風呂敷

「蟹牡丹」という珍しい家紋で風呂敷を染めさせていただきました。色は当店だけの特別色「赤紫」です。 殺風景な冬の庭に、可憐で明るい花を咲かせる牡丹。キンポウガ科の落葉低木で、元は中国が原産。原産地の中国では百花の王、富貴花とされています。 聖武天皇のころ、日本に輸入され近衛家が正紋として使い始めた家紋で、徳川時代には菊、桐、葵の紋についで権威があったと言われています。それゆえ使用は限られていたようで […]

柄入りの切手盆への家紋入れ

越前塗切手盆「宝船」に家紋を入れてほしいとのご希望を頂きました。手書き消紋での作業で左下にお入れいたしました。この宝船の絵柄の場合左下にスペースがありますのでお入れできますが、絵柄によっては左下にお入れできない場合があります。違う場所にお入れするか、場合によってはお入れすること自体が難しいケースもあります。 絵柄入りの切手盆に家紋入れご希望の場合、一度ご相談ください。絵柄を見た上で判断するように致 […]

袷ふくさ「丸に立沢潟」紫は別誂

丸袷ふくさと切手盆2点でのご注文。用途としてはご法事でお布施をお渡しするためにお使いになられるとのこと。昔であれば丁寧にすることが常識的な部分がありましたが、軽少・簡略が流行りの現代だからこそ、ご法事事を丁寧にされることはその丁寧さがより際立つこととなります。あえてこの時代だからこそ丁寧にする価値があるのかもしれません。家紋は「丸に立沢潟」(おもだか)と読みます。比較的よくある家紋ではありますが紫 […]

【加賀梅鉢】手ふくさ別誂40cm

こちらの手ふくさの家紋は「加賀梅鉢」加賀藩主前田家の家紋。元々前田家は通常の梅鉢紋を使用していたようですが、幼剣を加えた、この「加賀梅鉢」を前田家独自に使用するようになったようです。この幼剣は各支藩により独自の剣の形のバリエーションがあり、家紋を見ただけでどこの支藩のだれそれ・・と区別が付くようになっていたのでしょうね。 こちらの手ふくさはサイズ40cmと通常の45cmの物に比べ5cm小さくしてほ […]

【目結(めゆい)】菱の家紋あれこれ

結(ゆい)というのは結ぶことを言い(※髪結い)目とは「間」「穴」のことを指します。目結いとは糸を使った絞り染めの技法のことで、いわゆる鹿子絞りです。この言葉は平家物語にも登場しますので、相当古くからあったようです。染めた紋様の形状を家紋にしたものが目結紋です。 美しく印象的な紋で鎌倉時代には、多用されたようです。方形の四ツ目が主流ですが、菱形のものも見受けられます。写真は(隅立て四つ目菱)正方形の […]

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