白山紬

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家紋入り袷ふくさの染め色を同じにするには

正絹白山紬の家紋入り袷ふくさ。下の2枚は「渡邉星」と上2の枚は「五三の桐」   いずれも、おばあちゃまが4人のお孫さんのためにと作られたもの。同じ時期に一度に4枚のご注文。同じ釜で同じ時に染めましたので全く同じ色に染まっています。   よく、長男の結婚の際に誂えた風呂敷と同じものを、今度は次男のために誂えてほしいというお客様があります。   前回染めさせて頂いたお色に極力似せるため、お作り頂いたも […]

お嫁入の際、嫁ぎ先の家紋で切手盆や風呂敷を誂える場合の注意点

家紋「茶の実」の切手盆3点セット。実はこの家紋「橘」という家紋にソックリ。橘の家紋の派生形であろうことは想像が付きますが、比較してみると頭の部分に葉っぱが三枚あるかないかで後はほぼ同じ、下の二枚の葉の大きさが少し違いますが、これは同じと考えても良いと思います。 参考までにこの茶の実の家紋ですが、茶は霊験あらたかな高貴薬として伝来したことから、その効用にあやかって家紋に採用したという説が有力です。 […]

家紋入り袱紗は経営者としての格を上げる

経営者として冠婚葬祭のお付き合いほど重要なものはないと思う。お取引様との大切な席で何も知らないと思われること程、恥ずかしいものはないかもしれない。冠婚葬祭どんな場合でも対応できるお道具の組み合わせのご紹介です。 とある社長様から「経営者として恥をかかないようにお道具を一通り一式揃えてほしい」とのご依頼をいただきました。 【袷袱紗(銀鼠)】45cm お色からして当然ながら仏事・弔事専用となりますが、 […]

広蓋3点セットは定紋(既成品)はありますか?

定紋表にあるものは既製品でご用意している家紋もあります。例えば上の広蓋セットの家紋は「丸に四ツ目菱」 高岡塗13号(39×27×5.5cm)の広蓋・掛袱紗は塩瀬8号並生地・風呂敷は白山紬2.4巾(90cm)のセットですが、いずれも定紋にありますので、基本的にメーカー在庫もあり比較的早く間に合わせることができますが、例えば一時的に在庫が切れてしまっている場合もあります。面白いもので同じ家紋の注文が集 […]

広蓋・越前塗り本堅地15号

こちらは「隅切り角に三」という家紋。別名「折敷(おしき)に三」家紋名は違うが実は全く同じ家紋。   そもそも折敷とはお供え物を捧げるための木の葉を折り敷いた柏のような大きなもの、昔はこれを折敷と呼んでいた。後には木の皮(片木)をはいだ三方に変わったが相変わらずそれを折敷と呼んだ。三方を真上から見ると八角形に見える。それゆえ、これを「隅切り角」という。   いくつかある家紋帳の中でも「標準紋帳」「平 […]

家紋【源氏車】の切手盆3点セット

「源氏車」という名前からして、とても高貴な雰囲気の家紋をお入れしての切手盆3点セットをご注文頂きました。 実はこの家紋、佐藤姓の方に多い家紋。佐藤姓と言えば日本で最も多い名字で有名ですが、佐藤姓の由来については諸説あり、最も有名なのが藤原公清が左衛門尉に任命され、世襲したことで、それ以降は左衛門尉の「佐」と藤原氏の「藤」を掛け合わせて佐藤姓を名乗ったというのが有力なようです。 佐藤姓の家紋と言えば […]

家紋【蟹牡丹】の風呂敷

「蟹牡丹」という珍しい家紋で風呂敷を染めさせていただきました。色は当店だけの特別色「赤紫」です。 殺風景な冬の庭に、可憐で明るい花を咲かせる牡丹。キンポウガ科の落葉低木で、元は中国が原産。原産地の中国では百花の王、富貴花とされています。 聖武天皇のころ、日本に輸入され近衛家が正紋として使い始めた家紋で、徳川時代には菊、桐、葵の紋についで権威があったと言われています。それゆえ使用は限られていたようで […]

間違えやすい家紋【三つ巴】

写真は「左三つ巴」を染め抜いた正絹白山紬の風呂敷、3巾105cmと大き目の風呂敷です。 「三つ巴」で有名なのは雷様の太鼓の柄(笑)でしょうか。こちらの家紋には右と左がありますが実はこれを間違えて認識しておられる方が少なからずあります。 上の図の様に、右から左に向かって回り込んでいる(左回り)のが「右三つ巴」左から右に向かって回り込んでいる(右回り)のが「左三つ巴」なります。 左回り・右回りで認識し […]