輪島塗の切手盆、サイズは一番使いやすい8号サイズ。ワンランク下の越前塗と比べてみても、黒の漆塗りの部分は正直なところ違いを見分けるのは難しいが、輪島塗の切手盆は何といっても「盛上紋」と呼ばれる家紋の書き方が特徴。金の漆を何層にも重ねて紋を描き出し、写真で見ても盛り上がりが分かる程です。その工程を書き出してみました。
- 紋の図案を書く
- 漆を置く※乾きの遅い漆を塗り時間をかけ乾かし平らに磨い又塗る
- 塗り・乾燥・磨きを5回位繰り返し紋の部分を盛り上げ金を蒔き乾かす
- 拭き漆を紋の上に拭き金を固める
- 特殊な炭で金粉を磨く
- 紋の線を入れる
- 最初の漆と異なる拭き漆を掛けて乾かす
越前塗の切手盆の家紋入れと比べて、非常に手間をかけた工程を経ています。
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