慶事と仏事で風呂敷の色を分けるべきかですが、慶事にしか向かない色や逆の仏事にしか向かない色がありますので当然そうするべきですが
唯一例外として、「紫」は一般に冠婚葬祭全般に、つまり慶事と仏事両方で使える色とされています。一つでいろいろ使い回しが効いて便利ではあるのですが、理想を言えば、写真のように例えば包み風呂敷であれば慶事用に「古代紫」、仏事・弔事用に「濃鼠」と使い分けて頂くのが良いと思います。
左の「古代紫」は正絹白山紬で袷で二重になったもの、サイズは定番の57cm。
右の「濃鼠」は正絹縮緬生地でサイズは45cmのもの。この濃鼠という色は、銀鼠という色にもう少し黒みを混ぜた色で、濃い目の色だけに白抜きの家紋がとても映えます。仏事用として色々と活躍してくれそうです。
風呂敷・ふくさ単独での使用も良いですが、時にはもう少し丁寧にという場合もあるかと思います。そんな時は「切手盆」呼ばれる専用のお盆を使ってお渡ししますが、
こちらも包み風呂敷同様に、お祝い用と仏事用を完全に分けて作っておくのがおすすめ。
仏事用は純度99.9%のプラチナで家紋をお入れした切手盆、金のほうは一般的ないわゆる消紋と呼ばれるタイプのもの。
ちなみに仏事用は金封もあまり大きくないので、左のプラチナの切手盆は少し小さめの7号サイズ。逆に御祝の袋だとのし袋が少し大きめ、あまり小さいお盆だと熨斗袋が乗らない場合もあるので、右の金の消紋のほうは一回り大きい8号サイズです。
ここまで分けて頂ければ完璧ですが予算的には倍かかりますので、ちょっと・・と思われる方もあろうかとは思います。
今の時代意識してきちんとされる方と、全く無頓着な方と両極端・・無頓着な方のほうが多いかも・・それだけにきちんとしておくことに価値がある、そんな時代だと思います。
プラチナの家紋入り仏事用切手盆については、こちらのページなども参考に
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