綴の掛袱紗、表裏の使い分け

綴の掛袱紗、表裏の使い分け

綴の掛袱紗の場合、表面は「家紋」裏面は「柄」という事が多いのですが、この表面と裏面はどう使うのが正式なのでしょうか。「差し出す側」と「受け取った側」それぞれの立場から見ていきたいと思います。

差し出す側

広蓋を使いしかも掛袱紗を掛けてまで差し出すということは、最大限丁寧に持参したという事を相手にアピールする姿勢な訳です。御祝を持参する場合や、結納を持参する場合でもそれは個人としてというよりも家として、家を代表して持参するという事かと思います。

家を代表するシンボルマークである家紋を見せて差し出すことは、”○○家が最高に丁寧な形ではせ参じました”ということを家紋を見ただけで伝える。いわば日本人独特の阿吽の呼吸の世界観。まず差し出す場合には家紋面を上にして差し出すのが正式だと覚えておいてください。

受け取った側

次に受け取った側はどう対応すればよいのかですが、家紋面が上になった状態の掛袱紗を、まず横に置きます。

この時掛袱紗は必ず上座に置きます

相手様の大切なお道具ですので上座に置くのが礼儀です。御祝を頂く場合、結納の場合など全て同じように扱います。

奥が上座と仮定します

中のものを頂戴し、次に掛袱紗を裏返して柄面を上にし広蓋ごとお返しします。

相手様の方を向けお返しします。

吉祥柄を上にして差し出すことで、感謝の気持ちを絵柄に込めてお返しするという事になります。これが正しい綴れの掛袱紗の使い方になります。ぜひ覚えておきましょう。

染の掛袱紗など裏に柄のないものは、裏返す必要はありません。
 

綴の掛袱紗、裏の柄は無しでも良いものですか?

 
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