掛袱紗

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掛袱紗(松葉)丸に上り藤に一の字

藤は日本十大紋の一つ。藤は風にそよぐ紫色の花弁がなんとも優雅な姿であるだけでなく、長寿で繁殖力の強い植物。藤と言えば藤原氏、藤原の里を下賜された中臣鎌足の末裔である藤原一族がもちいた紋の一つで、藤原氏がとても栄えたことから、それにあやかる意味もあって、藤紋が次第に普及していったとされています。 藤は垂れ下がる姿が自然なことから、家紋としては垂れた下り藤が基本ですが、下がるという言葉を嫌って、上り藤 […]

「丸に三つ輪違い」の掛袱紗と風呂敷

こちらは「丸に三つ輪違い」という家紋「輪違い紋」と分類される家紋です。 輪違い紋は、ふたつ以上の輪が組み合った形をしており、平安時代の絵巻物などにもこの文様が多く用いられています。 輪違い紋は文様として形状が美しいことに加えて「この世はひとりで生きることは難しい。ふたり以上互いに組んで生きてゆくこと、仲良く手を組むことなのだ」との意味合いも込められているようです。五輪のマークなども同じような意味合 […]

家紋「丸に唐団扇」の掛袱紗と袷ふくさ

「丸に唐団扇」という珍しい家紋での掛袱紗と袷ふくさでのご依頼です。 団扇(うちわ)の家紋は大別して以下の三種類があるようです。 (1)竹製の骨に紙を張った、いわゆる団扇としての図柄のもの。 (2)天狗などが持っている羽根のような団扇 (3)戦いの場で武将などが采配を振る時に使う軍配団扇 団扇と扇は似ていると言えば似ているが、似て非なるもの・・しかし「万葉集」の中に団扇を扇として歌ったものがあること […]

家紋の葉脈は3本それとも4本?

掛袱紗・塩瀬8号重目、染め色「松葉」でのご希望のため別誂えでの製作です。家紋は「丸に三つ柏」柏の葉三枚を円の中に配置したもので、日本の10大家紋のひとつでもあり比較的ポピュラーな家紋です。 この「三つ柏」に限らず「蔦」等の葉脈がある家紋の場合、葉脈が4本の物と3本の物があります。紋帳等には4本の物が掲載されていることが多いことから、標準では4本だとは思いますが、ご自分のところの家紋が何本か注意深く […]

家紋「剣片喰」切手盆3点セット

切手盆3点セツト(上)のタイプ。切手盆は越前塗9号、掛袱紗は塩瀬の重目6号、包みは57cmの袷ふくさの3点。家紋は剣片喰(けんかたばみ)丸無しのタイプです。通常、丸無しの場合女紋と呼ばれ女性ものに着けることが多いですが、家としての家紋自体、丸がないという場合もあります。それゆえ、丸なし=女紋であるとは言い切れないかもしれません。ただ分類上の呼び名として丸のあるものは「男紋」丸のないものは「女紋」と […]

綴の掛袱紗、表裏の使い分け

綴の掛袱紗の場合、表面は「家紋」裏面は「柄」という事が多いのですが、この表面と裏面はどう使うのが正式なのでしょうか。「差し出す側」と「受け取った側」それぞれの立場から見ていきたいと思います。 差し出す側 広蓋を使いしかも掛袱紗を掛けてまで差し出すということは、最大限丁寧に持参したという事を相手にアピールする姿勢な訳です。御祝を持参する場合や、結納を持参する場合でもそれは個人としてというよりも家とし […]

綴の掛袱紗、裏の柄は無しでも良いものですか?

綴の掛袱紗は表面が家紋、裏面が吉祥柄というのが一般的ですが、裏の柄面は必要がないというご希望の方もあります。表面と裏面とは袷の構造になっているため、もちろん裏の柄面は無しでもお作り出来ます。柄面がない分価格もお安くはなります。 ちなみに正絹塩瀬などの染物の掛袱紗の場合、裏には絵柄はなく、無地の物が一般的です。 話を綴に戻します。綴の掛袱紗も定紋と呼ばれる既成のものでも家紋面のみでお作り出来ますが、 […]

「切手盆」結納金だけを丁寧に渡す場合に

切手盆は慶事や仏事で大変重宝するお盆ですが、結納の場合でも大変重宝します。最近は結納を簡略化される方もありますが、最低限の誠意の気持ちとして結納金は渡したいというのが大半の方の気持ち。たとえ結納金だけとはいえ丁寧に渡したいという場合には切手盆(きってぼん)をお使いいただくのがベストな方法と言えます。 切手盆の上に結納金を乗せ差し出すだけで例え結納金だけでも非常に丁寧な形となりますが、欲を言うならば […]

掛袱紗(綴織)のネーム入れ

綴織の掛袱紗の場合、表面は家紋、裏面は絵柄という事が多いのですが、この綴織の掛袱紗にネームをお入れする場合、家紋面にお入れすることは例としてはあまりないため(お入れすることは可能ですが・・)裏の柄面にお入れすることとなります。 ほとんどの絵柄が、金地に絵柄を描写したものとなりますので、ネームをお入れする場合、金ではネームが全く見えないため、絵柄の色合いに合わせて最適と思われる色合いでお入れしていま […]

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