風呂敷の仕立て直しもできますか?

風呂敷の仕立て直しもできますか?

こちらの風呂敷、もともと家紋とネームの入っていた物。元々の全体の大きさは66cm程。お嫁入りの際に作って持たせてもらったもののようですが、お嫁入り道具としてという事もあって、ネームの部分は個人の名前が入っておりました。個人の名前が入っているという事は、やはり自分専用としてしか使うことができないため、どうせなら誰でも使えるようにと、「名前の部分を裁断してしまうことはできないでしょうか?」とご相談がありました。

もちろん風呂敷ですので裁断してしまう事は可能ですが、いびつな長方形になってしまっては使い道がないですし、やはり風呂敷としては正方形の形に仕上げた方が良いと思いました。ただここで問題になってくるのは、まず元々の大きさの風呂敷での家紋の大きさと家紋の位置であるため、サイズを小さくした時に、家紋のサイズがいやに大きく感じられるのではという点と、また家紋の位置が中心寄りになってしまう点。

お客様に確認をしたところ「それでもかまわないので裁断してください」との事。思い切って裁断をしました。できるだけ名前ギリギリのところで裁断をし、可能な限り風呂敷のサイズが小さくならないように配慮しましたが、裁断したキレを見てもわかるように、結構小さくなりました。66cmあったものが約50cm程に。

ただ、思っていたよりは全然おかしくない。風呂敷としても問題なく使えるでしょうし、代々家紋を伝えて行っていただくためのお道具としては十分にその役目を果たせるでしょう。結果良かったのではと思います。

風呂敷は通常2辺を縫製する形になっていますが、縫製部分を含めて裁断し、再度縫製という手順をとっていることや、生地が柔らかく伸びやすい縮緬生地という事もあり、出来上がりがいびつにもなりやすいため、裁断後の縫製は、さらにもう一辺縫製をして3辺の縫製仕立てとしました。これでサイズ的に小さくなった風呂敷であってもしっかりとした使い心地になったのではと思います。

裁断から縫製仕立てまでの工賃は一枚当たり4000円程と、高いと言えば高いけれど、家のお道具として蘇ったと考えれば修繕費としては決して高くはないかもしれませんね。

袱紗全般についてご質問がございましたら何なりとお尋ね下さい
袱紗を取り扱うプロとして最適なアドバイスを差し上げたいと思っています。結納ドットコム

修理カテゴリの最新記事