切手盆&広蓋(越前塗)別誂えの場合の家紋の入れ方は”消紋”(けしもん)と呼ばれる方法で描いています。聞きなれない言い方ですが越前塗と言えば消紋と思ってもらっても良いかもしれません。
また消紋は手書きで描いています。もちろんフリーハンドと型とうまく組み合わせながらの手書きですが、やはり熟練の技が必要なのは間違いありません。
写真は家紋「抱き茗荷」右の丸無しのタイプは別誂えのため”消紋”(けしもん)の方法で家紋を描いています。参考までに消し紋の工程は以下のようになります。
- 紋の図案を書く
- 漆を置く
- 漆の乾き具合を見て粒子の細かい金粉を蒔き乾かす。
- 紋の線、葉脈を入れ仕上げ
- 乾かして出来上がり
ちなみに外輪の付いた「丸に抱き茗荷」は定紋のため既成にあります。ただし既成の場合の家紋は消紋ではなく転写、型で漆を乗せるいわゆるスクリーン印刷のような方法になります。もちろんこちらも消紋同様に金漆を乗せていますし、二つを見比べてみても違いは正直わからない・・。でも定紋のものでも転写ではなくやはり消紋でという場合は別誂えになります。
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