「家紋額」家紋を伝えていく一つの方法

「家紋額」家紋を伝えていく一つの方法

「家紋額」「紋額」とは家紋を額に入れ、玄関などに飾れるようにしたものですが、当店では中の黒い部分は越前塗の漆塗り、家紋部分は消紋(けしもん)と呼ばれる越前塗の広蓋や切手盆と同じ紋書きの方法で金漆で入れて制作しています。

家紋入れの部分は刺繍で入れたりする方法もあるようですが、刺繍の場合、線の表現が刺繍独特のややギザギザとした感じになります。

それに比べて越前塗に金漆で入れる方法は細かな線画の表現も完璧に美しく入れることができて、高級感ある雰囲気は他の追従を許さないと思います。店頭でお客様に出来上がった紋額をお渡しする際には、皆様一様にあまりの素晴らしさに「ウオ—-ツ」と感嘆の声をあげられます(^^♪

紋額のサイズは横44cm×縦41cm程度の大きさ。額縁のデザインや色はある程度お任せになりますが、黒の漆と金が最大限映えるよう基本的にベージュ系のものを使用します。金額的には53000円程とそこそこしますが、そんな値段でできるのですか?と逆に聞かれるほどのすばらしさです。

家紋は代々伝えていくべきその家独自の大切な歴史。家紋ではないですが例えばイギリスのチェック柄も、家によってすべて違う、家紋と同じようにその家の伝統を伝え受け継いでいく精神は全く同じ。伝えていく気持ちは、家の繁栄につながる最も大切な心であるのかもしれません。

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